FFNRプラスとは
FFNRプラスとはこれまでリオンの最上位機種に搭載されてきた、騒音抑制機能がさらに強力になったものです。 まず、はじめに通常の雑音抑制機能(以下NR)とFFNRの違いについて説明します。通常のNRは環境音から騒音レベルを推定し、音声はそのままで騒音を抑えます。通常これをノイズリダクションと呼んでおりますが、マジェスシリーズに搭載されたFFNRはこのノイズリダクションの精度を高めて、より素早く騒音を抑制できるFast(ファースト)ノイズリダクションを採用しています。
通常のノイズリダクションにくらべ騒音レベルの推定時間を早めてより騒音に素早く対応できるようになっています。屋内から屋外へと静かな環境からうるさい環境に移動した場合に素早く対応して騒音を抑制します。さらにFFNRではファーストのFに加え、もう一つのFすなわち、Fine(ファイン)ノイズリダクションが搭載されております。このファインノイズリダクションは音声の特徴に着目して騒音だけを忠実に識別して騒音を抑制することができます。
Fine(ファイン)ノイズリダクションについて
Fine(ファイン)ノイズリダクションについてもう少し詳しく説明します。ここに2つの図があります。上側の図は音声のある一部を切り出してきたものです。音の高さを制限して切り出したものですが、音の大きさが時間と共に大きく変動していることがわかります(白い点線)。一方で下側の図は騒音を上の図と同じように切り出してきたものです。
こちらは音声に比べ音の大きさが時間とともにあまり変化がないことがわかります。騒音の種類に よってもこの変化は異なりますが、重要なことは「音声の時間的な変化にはあるルールがある」ということです。この詳細はお話できませんが、音声には独特のリズムがあります。
このリズムを検知できるのがFine(ファイン)ノイズリダクションの特徴です。様々な騒音の中に音声があるかどうかを見分け、騒音があると判断した場合に抑制する。これが非常に騒音を抑制する上で効果があるのです。
FFNRとFFNRプラスでは何が違うのか?

ずばり、抑制する量が増えました。また、音の高さを分解する能力が従来よりも高くなったことで、これまで抑制が難しかった低い音の成分の騒音を落とすことができるようになりました。
これは騒音の中から音声を認識する精度が向上したことによる恩恵もうけています。また、これまでは雑音抑制機能は3段階の設定しかできなかったものが、お客さまの好みにあわせ、7段階の設定が可能になりました。 低い音、高い音の騒音に対して調整が可能となっています。
この「FFNRプラスを搭載したリオネットマジェスシリーズ」はリオン株式会社の技術の粋を結集した補聴器でこれまで開発してきました商品に比べ最上級の性能を誇っております。いわゆる「ハイエンドモデル」という位置づけでご提供させて頂いております。お仕事、ご家庭、ご旅行、趣味の場など、幅広い生活環境の中で補聴器をお使いになる方、また、「とにかく快適に補聴器を使いたい」また「面倒な操作なく使いたい」という方におすすめの補聴器です。
「ハイエンドモデル」の補聴器はどうあるべきか、また、どうかすればお客様にご満足いただけるかという議論、そして開発段階での十分な吟味と検証を重ねて開発が行われたリオン㈱の自信作ですのでお試し下さい。